仕事が遅いと言われる人へ|社会人1年目で覚えたい時間管理術と残業ゼロの工夫

残業しない

社会人1年目、慣れない業務に追われながら「仕事が遅い」と言われてしまう。こんな悩みを抱えていませんか?一生懸命やっているつもりでも、思うように進まないと焦りや不安が募りますよね。

しかし、仕事が遅い原因の多くは能力不足ではなく、進め方や時間の使い方にあります。ちょっとした工夫を取り入れるだけで、作業スピードも精度もグンと上がり、残業を減らすことも十分可能です。

この記事では、新人によくある遅くなる原因と、それを解消するための時間術や効率化の工夫を解説します。今日からすぐ実践できる内容ばかりなのでぜひ参考にしてください。

あんず
あんず

この記事はこんな方におすすめです。

  • 社会人1年目で「仕事が遅い」と言われて悩んでいる方
  • 先輩や上司に質問するのが苦手で、仕事が滞りがちな方
  • 効率的に仕事を進めて早く成長したいと考えている方

「仕事が遅いと」言われる新人によくある原因3つ

社会人1年目で「仕事が遅い」と言われると、自信をなくしてしまうものです。しかし、その原因を正しく理解して対処すれば、着実に改善できます。ここでは、新人が陥りがちな失敗の原因を3つ紹介します。まずは「なぜ遅くなるのか」を知ることが、時間管理術を身につける第一歩です。

全体像がわからないまま作業している

新人にありがちなのが、作業の目的やゴールがわからないまま進めてしまうことです。

上司から言われたまま、「これ何のためにやってるんだっけ?」と感じながら作業していませんか?あるいは、疑問にも感じず「言われたからやっている」という方も多いかもしれません。

全体像がわからないと、細かい判断ができずに手が止まってしまう原因になります。

また、途中でミスに気づいた場合も、ゴールが見えていないために修正が遅れてしまいます。

対策としては、仕事を振られた段階で「これは何のための作業ですか?」と、目的や背景を確認することが大切です。

全体像を理解すれば、自分なりに工夫して進める余裕も生まれます。わからないまま動くのではなく、「全体→部分」の順で理解して動くクセをつけましょう。

あんず
あんず

これは、上司や先輩などの「教える側」の問題でもあります。教える側には、作業の目的を説明してくれる人と説明してくれない人がいます。そのため新人の立場としては「こちらから確認する」という意識が大切です。

優先順位をつけずに言われた順で動いてしまう

「これお願い」「次にこれも」と仕事を頼まれると、言われた順番どおりにこなしがちです。

しかし実際の仕事では、すべての業務は同じ優先度ではありません

新人のうちは判断が難しいと感じるかもしれませんが、言われた順で動くと、本当に急ぎの仕事が後回しになってしまうことがあります。

まずは依頼された時点で「この作業、どのくらい急ぎでしょうか?」「いつまでに必要ですか?」と確認してみましょう。

急ぎ度合いや納期がわかれば、自分で順番をつける練習ができます。

優先順位がつけられるようになると、「あの子は動きが早い」と評価されることも増えていきます。

細部にこだわりすぎる

少し仕事に慣れてくると、完璧に仕上げようとしすぎて、時間がかかってしまうケースもあります。

細かい部分まで詰めてから提出すると、「違うから全部やり直して」と言われることもあり、心がポキッと折れる原因にもなりかねません。

もちろん仕事で丁寧さは大事ですが、ビジネスの現場では「まず形にする」ことが求められる場面が多いです。

特に新人のうちは、一人で完璧を目指すよりも、途中まで作って、いったん上司や先輩に確認をとるほうが効率的です。

まずは6~7割程度の完成度で見せることで、方向性のズレを防げます。

「質を高めるのはその後」と考え、いったんスピード重視で動く習慣をつけましょう。

社会人1年目で覚えたい時間管理術

では、具体的にどうやって仕事が遅いと言われる状況を改善していけばよいのでしょうか。ここでは、社会人1年目で覚えておきたい時間管理術を紹介します。

タスクは必ず「メモ+確認」する

仕事を依頼されたとき、頭の中だけで覚えようとしていませんか?

人間の記憶は思っている以上に曖昧です。必ずメモを取り、タスクに取りかかる前に「この認識で合ってますか?」と上司先輩に確認しましょう。

これだけで、無駄な手戻りを大幅に減らせます。

メモを取ることで、自分の頭の中も整理されます。また、後から見返せるため、似たような業務を任されたときに効率よく進められるようになります。

聞くのが恥ずかしいと思うかもしれませんが、確認することで「丁寧で安心感のある人」と評価されることが多いです。

あんず
あんず

特に新人のうちは周囲も「質問されて当たり前」というスタンスでいてくれることが多いため、とにかくたくさん質問しましょう。聞くことのハードルは、入社してから時間が経つほど上がってしまうため、今がチャンスと思って質問することをおすすめします。

ざっくり5分考えて→すぐ着手

仕事を依頼されたとき、考えすぎて手が止まってしまうのも避けましょう。「完璧に理解してから着手しよう」とすると、いつまでも動き出せなくなります。

おすすめは、まず5分だけざっくり考える → とりあえず始めるという方法です。

最初に5分だけ考えることで、全体像や注意点が整理できます。その後は動きながら考えればOKです。

途中で不安になったら「今こういう進め方をしているんですが、これで大丈夫でしょうか?」と聞けば問題ありません。

考えすぎず、動きながら修正していくスタイルを意識しましょう。

こまめな進捗報告でミスを防ぐ

仕事が遅れる原因の一つに「途中で方向性がズレてしまう」ことがあります。これを防ぐには、1時間に1回など、こまめに進捗報告をするのが効果的です。

「今ここまでできました」「この後こう進める予定です」と伝えれば、早い段階で軌道修正ができます。

また、上司や先輩としても進捗がわかることで安心感が増します。もし自分が思っていた進め方と違っていれば、その場で修正してもらえるので結果的に効率的です。

報告するクセをつけることで、信頼感も得られ、任せてもらえる仕事の幅も広がっていきます。

朝イチは最も時間がかかりそうな作業から

新人のうちは「手軽な仕事から片付けよう」と思いがちですが、実は逆です。

朝イチの頭が冴えている時間に、最も難しそうな仕事や時間がかかりそうな作業から取りかかりましょう。難しい仕事ほど、午後になると集中力が切れて進まなくなります。

「大変そうだな」と思う仕事を朝一番に取り組むことで、その日の仕事がグッと楽になります。

最初に重い仕事を片付けると、心理的にも余裕が生まれ、その後の業務もスムーズに進むようになるでしょう。簡単な仕事は午後や隙間時間にやればOKです。

残業ゼロに近づく効率化の工夫

仕事のスピードが上がってきたら、次は効率化を意識して残業ゼロに近づけましょう。ここでは、社会人1年目でもすぐにできる効率化の工夫を3つ紹介します。

テンプレート化・チェックリスト化する

何度も同じような作業をしている場合、毎回ゼロから考えるのは非効率です。過去の資料をベースにテンプレートを作っておきましょう。

また、作業手順をチェックリスト化することで、抜け漏れも防げます。

テンプレートやチェックリストは自分だけでなく、職場全体の効率化にもつながります。

新人のうちからこうした工夫をすることで「仕事ができる人」と認識されることもあります。小さな工夫の積み重ねが、時間短縮につながります。

わからないことは3分考えて聞くルール

わからないことが出てきたときに、延々と考え込んでしまうのは非効率です。疲労のもとにもなります。

おすすめは「3分考えたら、わからないことはすぐ聞く」ルールです。3分間本気で考えたり調べたりしてもわからない場合、それ以上考えても解決しないことが多いからです。

厳密に3分ちょうどである必要はありませんが、ここで重要なのは、「短い区切りを設ける」という部分です。

長時間考え込む前に一旦短い区切りを設けることで、「考える」フェーズと「聞く」フェーズのバランスがとりやすくなり、無駄な時間を削減できます。

また、質問する際も「自分なりにここまでは考えたのですが……」と伝えると好印象です。

聞く力を磨くことも、仕事を早く終わらせるための重要なスキルのひとつです

「先輩が忙しそうで聞きづらい問題」への対策

社会人になると、先輩や上司が忙しいのは「普通」の状態です。だからといって、「質問するな」という意味ではありません。むしろ忙しい中でも適切に報告・連絡・相談するのが仕事の基本です。

質問や相談をためらって仕事が進まなかったり、ミスをしたりするほうが、結果的に相手の負担が増えます。早く確認して早く進めることが自分のためだけでなく、相手のためにもなるのです。

とはいえどうしても聞きづらい場合、相手の手が空きそうなタイミングや昼休み前などを見計らって声をかける工夫をしましょう。

また、一方的に相手の時間を奪うのではなく、相手に主導権を渡す声かけも効果的です。

  • 「今少しお時間いただけますか?」
  • 「5分だけご相談しても大丈夫でしょうか?」 など

こうすれば相手は自分の時間の余裕を考慮して、質問に答えることができます。本当に忙しくて無理なときは、「今無理だから○○時以降にして」などと対応可能な時間を言ってくれるはずです。

仕事の所要時間をメモしておく

業務の中で「この作業はどれくらい時間がかかったか」をメモしておくと、次回以降の見通しが立てやすくなります。

「この資料作成は1時間」「この集計は30分」などとわかっていれば、1日のスケジュールも立てやすくなります。「今日はあとこれくらい仕事を進められそう」といった見通しも立ちます。

所要時間がわかることで、仕事を依頼されたときにも「どれくらい時間がかかるか」の見積もりを回答できるため、上司や先輩からの信頼が高まります。

無理なスケジュール調整を防ぎ、自分の負担を適切に管理することにもつながります。

まとめ

仕事が遅いと言われる新人が改善すべきポイントは、スキルや知識の不足よりも「仕事の進め方」にあることが多いです。スキルや知識は経験すれば自然と積み重なっていきますが、進め方は自分で工夫する必要があります。ポイントは大きくわけて以下の3つです。

  • 指示を受けたら必ず「確認」してから動く
  • 途中経過をこまめに報告してミスを防ぐ
  • 仕事にかかった時間をメモして振り返る

この積み重ねが、残業を減らしつつ成果を出せる社会人への近道です。ぜひ明日から実践してみてください。

タイトルとURLをコピーしました