給与が上がらないなら副業しよう|ゆるく働きながら収入を増やす方法

副業

「給与がなかなか上がらない」「生活費が足りない」「もっと自由な時間をもちたい」と感じていませんか?そんな方にとって、副業は大きな味方になるかもしれません。副業を取り入れることで、収入を増やしながら新たなスキルを身につけ、将来のキャリアやライフスタイルの幅を広げることができます。本記事では、副業のメリットや忙しくても始めやすい副業のジャンル、副業を始めるときの注意点を解説します。

手取り給与が上がらない理由とは?

まずは現実を直視しましょう。日本の平均給与はこの10年間で大きく伸びていません。実際には、以下のように「微増」はしているのですが、給与の上昇が物価高に追い付いていない状況です。そのため、手取りは横ばい、むしろ減っている人も多くいます。

  • 平成26年:415万円
  • 平成27年:420万円
  • 平成28年:422万円
  • 平成29年:432万円
  • 平成30年:441万円
  • 令和元年:436万円
  • 令和2年:433万円
  • 令和3年:443万円
  • 令和4年:458万円
  • 令和5年:460万円

国税庁|令和5年分 民間給与実態調査 

厚生労働省が発表した2024年分の毎月勤労統計調査でも、実質賃金が3年連続マイナスになったことが明らかにされました。実質賃金というのは、実際に受け取った賃金から、物価上昇の影響を差し引いた賃金のことです。給与が増えているように見えても、物価がもっと上がっていたら、そのお金で買えるものは減っているということですね。

独立行政法人労働政策研究・研修機構|実質賃金指数が3年連続で前年比マイナス

こうした状況の中で、給与を増やすには「勤務先で昇進する」「資格を取る」「転職する」などの方法があります。どれも有効な方法のひとつではありますが、すぐに結果が出るとは限りません。一方で、副業は今日からでも始められる、即効性のある選択肢です。

副業のメリットとは?

副業を始める大きなメリットは、やはり「収入が増えること」です。本業で月に3万円昇給するのは簡単ではありませんが、副業であれば取り組み方次第で十分に現実的な数字です。

また、副業には金銭的なメリットだけでなく、キャリアや人生にプラスの影響を与える要素が多くあります。以下では代表的な5つのメリットをご紹介します。

収入の柱が増える安心感

本業一本では、不測の事態に対して経済的な不安を抱えることもあります。例えば、メンタルの不調で会社に行けなくなり、収入が途絶えて住宅ローンを払えないなんてケースはよく聞きますよね。ほかにも、会社の業績が悪化して給与が下がる、会社が倒産する、不本意な人事異動で仕事を辞めたくなるなど、会社員にはさまざまな事態が想定できます。

しかし副業で月数万円でも安定した収入源があれば、生活費や貯蓄に余裕が生まれ、精神的な安心感につながります。特に、会社の業績や人事に左右されない自分の力で得た収入は、大きな自信にもなります。

スキルや経験が広がり、自信がつく

副業では、普段の仕事とは異なる業務に取り組むことも多く、結果的に自分のスキルの幅が広がります。さまざまなスキルを身につけ、「できること」が増えていく実感は、生きるうえでのモチベーションの向上にもつながります。新しい挑戦に取り組むことで得られる「成長実感」は、副業の大きな魅力のひとつです。

新しい人脈やチャンスに出会える可能性

副業を通じて知り合った人とのつながりが、新しい仕事の依頼やキャリアの転機につながることもあります。会社という枠を超えて外の世界と関わることで、視野が広がり、自分の市場価値や可能性に気づくきっかけになることも少なくありません。

将来的に独立・転職の選択肢が広がる

副業で一定の成果が出てくると、「これを本業にしたらどうだろう?」「もっと自分に合った働き方があるのでは?」と考えるきっかけになります。実際、副業から独立やキャリアチェンジにつながるケースも多く、将来的な選択肢が広がることは大きなメリットです。

本業の効率や意識も高まる

副業を始めることで、時間の使い方がうまくなり、本業の生産性が向上することはよくあります。副業に取り組む中で、限られた時間で成果を出す方法を意識するようになり、その結果、仕事全体の効率がアップするのです。このように副業は、働き方そのものを見直し、時間の使い方を最適化するよい機会となります。

副業を始める前にやるべきこと

副業は自由度の高い働き方である一方で、始める前に準備しておくことで、継続しやすく、トラブルのない形で進めることができます。以下のポイントを事前に整理しておくことで、安心して副業をスタートできるでしょう。

まずは就業規則を確認する

副業を始める前に最初に確認すべきは、自分の勤務先の就業規則です。副業が許可されているのか、許可されている場合はどのような条件付きなのか(事前申請が必要、競業は禁止など)を把握しておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。黙って副業を始めたら懲戒対象になったというケースもあるので、慎重にチェックしましょう。

自分の使える時間を把握する

副業は本業の合間に取り組むものです。だからこそ、まずは自分の生活リズムやスケジュールを見直し、「どれくらいの時間が副業に使えるのか」を明確にしておくことが大切です。1日1時間なのか、週末だけなのか……。使える時間のボリュームによって選ぶべき副業の種類も変わってきます。

副業の目的を明確にする

副業を始める理由は人それぞれです。「毎月3万円のプラス収入がほしい」「いずれは独立したい」「スキルアップしたい」など、目的をはっきりさせることで、迷わず行動できるようになります。目的が曖昧だと、途中でやる気が下がったり、副業選びに迷ったりする原因にもなります。そのため、目的を明確にすることはとても大切です。

「得意なこと・好きなこと」をベースにする

副業を長く続けるためには、無理なく続けられることを選ぶのがポイントです。自分が得意なこと、または興味をもてることを副業にすれば、作業も苦にならず、習得スピードも上がります。苦手分野を無理にやるよりも、少しでも自分に合った内容から始める方が結果的に成功につながりやすいです。

すぐに結果を求めすぎない

副業は始めてすぐに成果が出るとは限りません。むしろ、最初の1〜3か月は準備期間として考えるべきです。たとえばブログや動画発信、スキル販売などは、収益が出るまでに一定の時間がかかります。短期的な利益よりも、中長期で安定した収入源をつくる意識が重要です。

副業におすすめの6つのジャンル

副業と一口にいっても、選択肢は非常に幅広いです。ここでは、これから副業を始める方にとって取り組みやすく、続けやすいジャンルを6つご紹介します。自分の目的やライフスタイルに合わせて、無理なく始められるジャンルを選ぶことが成功のポイントです。

スキルを活かせる「Webライティング・編集」

文章を書くことが好き、得意という方には、Webライティングや編集の副業がおすすめです。クラウドソーシングサービスを通じて始めやすく、案件によっては未経験OKのものもあります。自宅にいながら、パソコンさえあればできるのもメリットです。

また、書く力は本業やほかの副業にも応用が利く汎用性の高いスキルなので、長い目で見ても資産になります。

クリエイティブな「デザイン・動画編集」

デザインツールや動画編集ソフトを使える方には、デザインや動画編集の副業もおすすめです。SNSやYouTubeの需要増加に伴ってニーズが拡大しており、スキルを磨けば高単価の案件にもチャレンジできます。ポートフォリオを作成して実績を積んでいけば、長期的に安定した収入を得やすいジャンルです。

“ちょっと得意”をお金にする「スキル販売」

「イラストが描ける」「Excelのテンプレートが作れる」「恋愛相談が得意」といった“ちょっとしたスキル”が、今では立派な商品になります。たとえば、ココナラのようなスキルマーケットを活用すれば、自分では気づいていなかった強みが収入に変わるかもしれません。スキルマーケットは、本当に何でも売れます。

あんず
あんず

わたしはアパレル業界の経験を活かし、ファッションアドバイスを販売した経験があります。割とすぐに売れて、とても喜んでもらえましたよ。「結婚式に着ていく服をコーディネートしてほしい」「有名人の○○さんっぽいファッションをしたい」などの要望がありました。

教えるスキルを活かす「オンライン講師・コーチング」

自分の得意分野を教えるスタイルの副業も人気があります。英語、楽器、ヨガ、資格試験、受験勉強などさまざまなコーチングがあります。Zoomなどを使って自宅からレッスンできるため、移動時間やスタジオなども不要です。時給単価も比較的高めなので、教えるのが得意な方にはおすすめです。

人に教える経験は、自身の理解を深めたり、プレゼン力を高めたりと、自己成長にもつながります。

じっくり育てていく「ブログ・SNS発信」

長期的に自分のメディアを育てたい方にはブログやSNS運用がおすすめです。アフィリエイトや広告収入を目指すもので、初期は結果が出にくいですが、コツコツ続けることで大きな収入源になることもあります。また、情報発信を通じてファンやコミュニティができると、副業の枠を超えた展開も可能です。

体を動かして稼ぐ「デリバリー/スポットワーク系」

とにかく体を動かすのが好きという方は、Uber Eatsや単発バイトアプリ(タイミーなど)を活用するのもひとつの方法です。即金性が高く、勤務時間や場所を自分で選べるため、時間のコントロールがしやすいのが特徴です。運動不足の解消にもなるという声もありますね。

フルタイム勤務でも副業は可能。「週休3日ライフ」への第一歩に

現在フルタイムで働いている方でも、副業を生活に組み込むことは十分可能です。むしろ、将来的に労働日や労働時間を減らしたい方にとって、副業は大きな武器になります。

たとえば、平日の夜や週末のうち、1日1〜2時間だけ副業にあてる時間をつくれば、週5〜10時間の活動が可能です。この時間を活かして地道に積み上げていけば、数ヶ月後には月3〜5万円の副収入を得ることも十分現実的です。本業があるので、収入が発生するまで焦る必要もありません。

副業で得た収入は、日々の生活費に充てるのもいいですし、将来のための貯金や投資に回すのも選択肢のひとつです。「あと月3万円あったら……」という気持ちから行動を始めることで、時間にもお金にも余裕が生まれ、理想のライフスタイルに一歩近づくことができます。

副業の注意点:無理せず健康を守る

最後に、副業を始める方に注意点をお伝えします。副業は確かに大きなメリットがありますが、体調や働きすぎに関しては十分に気をつける必要があります。

体調管理が最優先

副業を始めることで収入が増える一方で、時間的なプレッシャーや疲労がたまることもあります。フルタイム勤務の後にハードな副業を行うと、体力的には負担が大きくなることもあるはずです。自分の体調を最優先に考え、無理をしないようにしましょう。たとえば、あまりにも疲れている日は無理に作業をしない、週に1日は休息日を設けるなど、体調を守るための工夫が大切です。

働きすぎに注意

副業を始めたことで収入が増えると、嬉しくてつい調子に乗って働きすぎてしまうことがあります。しかし、過労や睡眠不足が続くと、結果的に本業や健康に悪影響を及ぼすことになります。「副業をしているからこそ、充実した生活が送れる」という本来の目的を忘れず、適切なバランスを保つように心がけましょう。週に一定の休息時間を確保することが重要です。

ストレス管理

副業を始めると、新たな業務のプレッシャーや納期のストレスがかかることもあります。ストレスがたまると心身の健康に悪影響を与える可能性があるため、定期的にリラックスできる時間を持つことが大切です。趣味の時間や運動、リフレッシュできる方法を取り入れることで、気持ちを切り替え、健康を守りながら副業を続けることができます。

まとめ

副業は、収入を増やすだけでなく、スキルアップや新しいチャンスを得るための有効な手段です。副業を上手に取り入れれば、将来的な自由な時間と経済的な余裕を実現できる可能性が広がります。

ただし、副業を始める際には、自分の時間や体調に配慮し、無理なく続けることが大切です。自分に合った副業を見つけ、少しずつコツコツ積み上げていくことで、生活にゆとりが生まれ、理想のライフスタイルに近づくことができます。まずは、少しずつ副業を取り入れて、自分のペースで無理なく楽しみながら成長していきましょう。

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