仕事と家事を両立する料理・買い物術【ゆるく効率化】

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ゆるく働きながら、時間にも心にも余裕のある暮らしを目指していても、その足を引っ張るのが「家事」の存在です。中でも料理と買い物は、避けて通れません。仕事終わりに「今日なに作ろう……」「買い物行くの面倒!」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか?

時間の使い方を整えるには、まず日々の家事の設計を見直すことがとても大切です。この記事では、家事の中でも「料理と買い物」にフォーカスし、会社員歴10年・フリーランス歴10年の筆者が実際に行ってきた効率化術をご紹介します。

【実践】わたしが取り入れている料理・買い物の工夫

まずはわたしが日々取り入れている料理と買い物の工夫をご紹介します。いろいろ試す中で、「これなら続けられる」と思った方法なのでぜひ参考にしてください。

月初に1ヶ月分の献立をざっくり決める

献立を決める行為は頭を使うので、地味に疲れます。限られた時間を効率よく使うには、できるだけ考える行為をなくすことが大切です。そこでおすすめなのが、月に1ヶ月分の献立を決めることです。毎日献立を考えるのではなく、月に1度だけに絞ることで、献立を考える時間を大幅に削減できます。

あんず
あんず

慣れてくると、15分くらいで1ヶ月分の献立作りが完了します。

献立を組み立てるのは月に1度です。私は月初にやりますが、気分がのっている日でもかまいません。ここで1ヶ月分の献立をざっくり組み立てます。

献立をまとめて作成しておくメリット

献立を月に1回まとめて作成するメリットは以下のとおりです。

  • 考える時間を削減できる:まとめて作成しておくので、「今日何作ろう?」と毎日考える必要がありません。
  • 買い物リストも一緒に作成できる:献立を作るときに、あわせて食材をリストアップしておきます。買い物に行くたびに買い物リストを作る必要がないのでラクです。
  • 節約できる:上記のとおり、買い物リストをもとに必要なものだけを買います。あれこれ悩みながら買うときのように余計な食材を買わなくて済むので、節約できます。

献立を作成するときのポイント、コツ

献立を作成するといっても、毎月ゼロから作成するわけではありません。以下のような工夫をすると、とても簡単に作成できます。

  • ゆるくパターン化する:月曜は丼、火曜のメインは炒め物、水曜は麺類……のように、ゆるくパターン化するだけでもスムーズに献立を作成できます。
  • おいしかった献立はメモ:この献立はよかったと感じたものは、次の月にも登場させます。忘れてしまうので、おいしいと思ったときにメモしておきます。
  • 前月の献立をベースにする:前月の献立をベースに、ときどき新しい献立も織り交ぜながらという感じで作成します。
  • ガチガチに決めすぎない:メイン料理(例:からあげ、ハンバーグなど)を中心に決めておき、副菜や汁物の中身まで丁寧に決めることはしません。
あんず
あんず

新しい献立は、テレビやレシピ本などを見て「あ、これおいしそう!」と思ったものをメモしておくと便利です。

週に1回は「冷蔵庫お掃除メニュー」の日

毎週1日は、冷蔵庫に残った食材で適当に作る「お掃除メニュー」の日にしています。献立がひとつ減るうえに、買い物回数も減って食材ロスも防げます。たとえば以下のようなメニューがお掃除に向いています。

  • 雑炊:残りもの野菜、豚肉、えびの冷凍の残りなどをなんでも入れます。
  • お好み焼き:キャベツがなければレタスでも。きのこを入れてもおいしいです。
  • パスタ:牛乳も残っていればクリーム系、牛乳がなければオイル系や和風など、味のバリエーションがあるのが魅力です。野菜や肉、海鮮など何でも合います。

冷食も使ってOKにする

「毎日ちゃんと作らなきゃ」と思うとしんどいので、冷凍食品を使うことも最初から決めておきます。わたしの場合は仕事が集中しがちな月末に、冷凍食品でもOKにします。手を抜く日を作っておくと、不思議なことに逆に続けやすくなります

また、冷凍食品にした日は料理とガスコンロ周りの掃除もお休みできるので、ほかのことに時間を充てられます。物価高の今、食材をあれこれ買って料理を作るよりも節約になる場合もあります。

あんず
あんず

最近の冷凍食品は野菜もしっかり入っていて、おいしいものが多いです。

気分がのらないときは曜日入れ替えかプランBで対応

1ヶ月分の献立を決める方法や、ミールキットを使う方法だと、どうしても「今日は決めてたメニューの気分じゃない……」という日があります。そのときは、違う曜日のメニューと入れ替えます。

もしくは、同じ食材で作れる違うメニューを数個「プランB」として考えて(書いて)おきます。

たとえば牛丼と玉ねぎを使って牛丼を作ろうと思っていたけど気分ではなくなった場合、コチュジャンやごま油を使ってプルコギ風、デミグラスソース缶+生クリームでビーフストロガノフみたいにメニューを変えることができます。

このようなプランBメニューもいくつか用意しておくと、「気分じゃない」ときに活用できます。ただしたくさん考えると大変なので、あくまでも数個だけ考えておくのがおすすめです。

【+α】さらに家事効率を上げるためのアイデア

わたしが実践している以外にも、家事を効率化するヒントはいろいろあります。ご自身のライフスタイルに合わせて、取り入れやすい方法を選んでみてください。

ネットスーパーや定期宅配の活用

ネットスーパーや定期宅配は活用しない手はありません。家まで届けてくれるため重い荷物のストレスがなくなり、買い物にかける時間も激減します。わたしは日用品の宅配を利用していますが、食材の宅配もよいですね。

ミールキット(Oisix、ヨシケイなど)の導入

ミールキットは献立作成・買い物が不要です。食材のカットや調味料の準備などの下準備もいりません。レシピも付いているので料理が苦手な方でも取り入れやすいでしょう。「今日何作ろう問題」を根本から解決できます。

まとめ買い+買い物リストのテンプレ化

「我が家の毎週の定番」をリスト化しておくと、買い物が格段にラクになります。まずは、自分の家でよく使う食材や、毎週のように買っているものを洗い出します。

たとえば、主食・主菜系なら「鶏もも肉・豚こま」「たまご」「納豆・豆腐」「冷凍うどん・パスタ」、野菜類なら「玉ねぎ・にんじん・キャベツ・もやし」のような感じです。そのほかに「牛乳・ヨーグルト」「食パン」「チーズやソーセージ」など頻繁に買う食材もあるでしょう。

定番食材は、基本的に使い回しがきき、どんなメニューにも対応できます。そのため「よく買うもの=定番アイテム」を20〜30個くらいリスト化しておくと、買い物時に「何買おう」と悩む必要がありません。買い物時間も短縮できます。

便利家電の導入(ホットクック・電子圧力鍋など)

ホットクック(自動調理鍋)や電子圧力鍋は、材料と調味料を入れてスイッチを押すだけで、あとはほったらかしで料理が完成する家電です。

手間がかかる煮込み料理や蒸し料理などが、ほとんど手を動かさずに作れます。セットすればほったらかしで1品完成するため、時短と気持ちの余裕をくれます。朝にセットして、夜には1品完成していれば、仕事を終えて疲れているときでもラクですね。

メイン料理と冷凍ご飯だけでも十分ですが、味噌汁だけ作る、冷ややっこやサラダなど火を使わない副菜を足すといった工夫だけで簡単に一汁二菜が成立します。

冷凍食品や総菜と違って、「自分で作った感」があるのもホットクックや電子圧力鍋のよいところです。健康や家族の食事が気になる人でも罪悪感なく使いやすいのではないでしょうか。

まとめ:暮らしの「仕組み化」が働き方にも効いてくる

仕事の生産性を上げるには、生活の中で「決断を減らす仕組み」を作ることが大切です。それは家事にもまったく同じことが言えます。

家事を仕組み化すれば、脳の余白ができ、時間のゆとりが生まれます。そのゆとりは、集中して仕事に向き合う力にも、スキルアップに使う時間にも変わっていきます。

料理や買い物の効率化は、単なる家事時短ではなく、「ゆるく働きながら、きちんと稼ぐ」ライフスタイルの土台になります。無理せず、自分にとって心地よいバランスを見つけて、ゆるくて豊かな暮らしを整えていきましょう。

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