フリーランスになって実感した7つのメリット【フリーランス歴10年】

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「もっと自由に働けたら」「時間や場所に縛られずに生きたい」と思っている方に、フリーランスという働き方はおすすめです。会社員と比べて大変な部分も多いですが、その分自分の裁量で多くのことを決められる自由さがあります。この記事では、会社員として10年、フリーランスとして10年働いてきた筆者が、実際にフリーランスとして働く中で感じたリアルなメリットを紹介します。

フリーランス10年で感じた7つのメリット

フリーランスとして10年働いてきた中で、会社員にはないメリットを日々感じています。まずは、その主なメリットを7つに整理してみました。

  • 時間の使い方を自分で決められる
  • 場所にとらわれず働ける
  • 自分の価値観に合った仕事を選べる
  • 頑張り次第で収入を増やせる
  • 人間関係で悩むことが格段に減る
  • 自分の成長をダイレクトに実感できる
  • 通勤がない生活の快適さ

次の章から、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

1.時間の使い方を自分で決められる

フリーランスの大きな魅力のひとつは、「時間をどう使うか」をすべて自分で決められることです。会社勤めのように決まった始業・終業時間に縛られることがないため、自分のライフスタイルや体調、家庭の事情に合わせて柔軟にスケジュールを組むことができます。

たとえば、「週休3日」「1日4時間勤務」など、自分にとって無理のない働き方を選べます。子育て中の方であれば、午前中は子どもを保育園に送ってから3時間だけ集中して働き、午後は一緒に過ごすといった時間の使い方も可能です。あるいは、朝が苦手な方なら昼過ぎに仕事を始め、夜にかけて生産性を発揮することもできます。

時間のコントロール権が自分にあるというだけで、日々のストレスが大きく減ります。朝型にも夜型にも対応でき、集中力の高い時間帯にだけ働くといった工夫も可能です。

2.場所にとらわれず働ける

「どこで働くか」が自由なのも、フリーランスの大きなメリットです。

仕事内容にもよりますが、自宅でもカフェでも旅先でもできる仕事が多くあります。通勤時間はゼロになり、服装も自由で身支度も会社員より時間がかかりません。自宅から会社までの距離を気にする必要がないため、引越しも気軽にできます。家族や恋人がいる方は、お相手が転勤などで引っ越すことになっても、仕事のことを気にせず一緒についていくことも可能です。

通勤や身支度の時間を削減した分、早い時間から仕事に取りかかれるため、終業時間を前倒しできます。読書や運動など自分のために使うことも可能です。

3.自分の価値観に合った仕事を選べる

会社員時代はやりたいかどうかに関係なく、与えられた仕事をこなす必要がありました。中には、やりがいの感じられない業務もありましたが、選り好みはできないのでやるしかありません。

しかし、フリーランスであればその働き方は一変します。「これをやるべき」ではなく「これをやりたい」という視点で、自分が関わる仕事を主体的に選ぶことができます。

たとえば、自分の得意分野や情熱をもてるテーマに特化して案件を引き受けることで、スキルの向上や成果へのモチベーションも高まります。執筆が得意な人ならライティング案件に集中する、デザインが好きな人ならSNS運用やクリエイティブ制作に特化するなど、自分の強みを最大限に活かす働き方が可能です。

さらに、取引先も自分で選べるのがフリーランスの魅力です。価値観の合わないクライアントや、無理な要求ばかりしてくるクライアントと無理に関係を続ける必要はありません。一緒に仕事をしたいと思えるクライアントとだけ関係を築くことができるため、精神的な負担も大きく軽減されます。

このように、仕事内容もクライアントも自分の意思で選べるという自由は、単なる働きやすさだけでなく、自分自身を大切にできる働き方へとつながっていきます。

4.頑張り次第で収入を増やせる

フリーランスの世界では、一般的な会社員のように年功序列や統一的な給与テーブルに縛られることがありません。そのぶん、自分の実力や努力がダイレクトに収入に反映されやすいのが大きな特徴です。つまり、頑張った分だけ収入を増やすことができます。

スキルや実績が評価されれば、案件単価を上げたり、高単価な案件を獲得することも可能です。たとえば、ライティングやデザイン、プログラミングなどの分野では、経験を積むごとに1案件あたりの報酬が上がっていくケースは多々あります。実際、独立して1〜2年以内に年収400万円を超えるフリーランスも珍しくありません。

また、自分の得意分野に特化したり、他者との差別化を図ることで「単価アップ×効率化」の相乗効果が生まれます。結果として、同じ作業時間でもより高い報酬を得られるようになり、少ない時間で最大の成果を出す働き方も実現可能です。

このように、自分の成長がそのまま収入アップに直結するというシンプルな構造は、大きなやりがいにもなります。「頑張っても評価されない」「成果を出しても給料が変わらない」といったジレンマから解放され、自分の努力が正当に報われる感覚を得られることは、フリーランスならではの魅力です。

5.人間関係で悩むことが格段に減る

人間関係に悩みがちだった私にとって、フリーランスという働き方は非常に快適です。職場特有の煩わしい人間関係から距離を置き、自分にとって心地よい環境を自ら作ることができます。

フリーランスなら、誰と関わるか、どのような距離感で付き合うかを自分で選べます。苦手なタイプの人と無理に付き合う必要はなく、価値観や仕事観が合うクライアントとだけ関係を築くことが可能です。

組織の中でよくある上下関係や、暗黙の了解・空気を読むといった見えないプレッシャーとも無縁です。会議や飲み会などの参加を強制されることもなく、純粋に仕事そのものに集中できます。

あんず
あんず

会社員時代は、職場の人と毎日ランチを食べる、飲み会が頻繁にあるといった環境が苦痛でした。フリーランスになってからはこうした環境がないのでとてもラクです。仕事だけでなく自由時間についても、自分の好きな人とだけ過ごすことができます。

人間関係のストレスが軽減されることで、精神的にも安定しやすくなり、仕事のパフォーマンスも自然と向上します。自分にとって本当に心地よい人間関係だけを選べるというのは、フリーランスならではのメリットです。

6.自分の成長をダイレクトに実感できる

会社員として働いていた頃は、毎日忙しく業務をこなしているはずなのに、自分が成長している実感がありませんでした。勤続年数を重ねて仕事をミスなくこなせるようになっても、それが自分の実力なのか、ただ組織の一部として流れに乗っているだけなのかよくわからなかったのです。そのためモチベーションを保つのが難しい部分がありました。

しかし、フリーランスになってからは、その感覚がなくなりました。フリーランスは日々の仕事の中で直面する課題に対して自分自身で解決方法を考え、行動し、結果を出す必要があります。そして、そのすべてが自分の成果として積み重なっていきます。

誰かに評価されるのを待つのではなく、自分の行動がダイレクトに結果となって返ってくるという感覚が、働くうえでのモチベーションを大きく変えてくれました。

また、フリーランスは常に新しい知識やスキルが求められる環境でもあります。だからこそ、学ぶことが単なる義務ではなく、仕事の幅を広げ、自分の可能性を広げるための武器として実感できます。その結果、勉強や情報収集も自然と日々の習慣になり、自己投資への意識も高まりました。

7.通勤がない生活の快適さ

通勤時間がゼロになるだけで、生活の質は大きく変わります。毎朝の満員電車や交通渋滞から解放されるだけでも、心身のストレスが大きく軽減され、日々の満足度は格段に向上します。通勤時間がまるごとなくなることで、心にも体にも余白が生まれます。

あんず
あんず

会社員時代は、台風や大雨などの悪天候でも原則として出社が求められたので、そんな日は不安や恐怖を抱えながら出勤していました。フリーランスは出社を強いられることがないので、いつでも安全に仕事を始められるという点でも安心です。

通勤がないことで仕事終わりの疲れ方もまったく違います。オフィスを出てから帰宅するまでの「消耗戦」がなくなることで、仕事のオンとオフの切り替えがしやすくなり、結果的に生活全体のバランスが整っていきます。

さらに、通勤ストレスが減ることで、イライラや焦燥感も自然と少なくなり、気持ちに余裕が持てるようになりました。これは、日々の人間関係や仕事のパフォーマンスにもよい影響を与えてくれます。

フリーランスの自由=自己管理の力

ここまで、フリーランス10年以上の経験で感じたメリットを紹介しましたが、もちろんいいことばかりではありません。大変なところやデメリットはいくつもあります。デメリットについては、以下の記事もご覧ください。

特に知っておいてほしいのは、「自由に働ける」というのは裏を返せば「すべて自己責任」という点です。朝起きる時間、仕事を始めるタイミング、休憩の取り方、納期の管理、スキルアップの計画、人とのやり取りまで、すべてを自分でコントロールしなければなりません。上司や先輩が指示してくれるわけではなく、失敗しても同僚がフォローしてくれるわけでもありません。

しかしその分、自己管理能力を鍛えれば、うまくいったときは100%自分の手応えとして感じられます。逆にうまくいかなかったときも、自分の考え方ややり方を変えれば、結果も変えることができます。

自由と責任は表裏一体です。自分で選び、自分で決めて、自分で進んでいくことで、他人任せではない主体的な人生を歩んでいる感覚が得られます。それは、会社員時代にはなかなか感じられなかった充実感でもあります。

まとめ

時間や場所、人間関係、仕事内容など、あらゆる面で自分で選択できる自由があることは、フリーランスとして働くメリットです。自由の裏には責任や自己管理能力が求められますが、自分の価値観やライフスタイルに合わせて働き方をデザインできます。受け身ではなく、主体的にキャリアを築いていきたい方には向いている働き方だと言えるでしょう。

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