仕事や学業で効率よくパソコンを使うためには、前提として速く正確なタイピングが欠かせません。しかし、退屈でタイピングの練習が続けられない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、楽しみながら自然に上達できる「ゲーム学習」のメリットと具体的な方法を詳しく解説します。
初心者でも無理なく続けられ、社会人になってからも役立つタイピングスキルを身につけるためのポイントを知りたい方は必見です。
無料で始められるおすすめゲームや効果的な練習のコツも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事はこんな方におすすめです。
- タイピングが苦手で、楽しく、効率よく練習を続けたい方
- 仕事や学業でパソコン入力のスピードを上げたい社会人や学生
- 継続が苦手で、モチベーション維持に悩んでいる方
タイピング初心者でも楽しく上達できる方法は「ゲーム学習」
タイピングはパソコン操作の基本スキルですが、初心者にとっては練習が単調で続けにくいのが難点です。
ただ文字を入力するだけの反復練習では退屈で飽きやすく、モチベーションが下がり、上達が遠のいてしまいます。
そこでおすすめなのが、ゲームを使ったタイピング学習です。ゲームの楽しさを活用することで、無理なく長く練習を続けられます。
【実体験】大学時代にゲームで覚えたら社会に出たとき役立った
筆者が初めてタイピングの練習をしたのは大学2年生のときです。練習といっても、家族のパソコンに入っていたタイピングゲームで、1日20~30分程度遊んだだけです。
社会人の家族が海外で働いていたので、旅行がてら遊びに行った期間の2週間しかやっていません。家族に「これ、おもしろいよ」と勧められてやりました。カウボーイが銃を撃つときに文字を入力するみたいなゲームだったと記憶しています。
実際とても面白く、夢中でやっていたら何の努力をすることもなく、タイピングがとても速くなっていました。
帰国してからはまったくやりませんでしたが、一度身についたタイピングスキルは手が覚えていました。
最初にスキルが役に立ったのは、大学4年生になって卒論を書いたときです。考えながら書くという作業も、タイピングは手が勝手に覚えているためスムーズでした。
そのあと強く「やっておいてよかった」と思ったのは、社会人になって事務系の仕事に就いたときです。
新人のわたしは大量の伝票入力という仕事を任されたのですが、単純な仕事だったこともあり即座に対応。周囲の人と比べてタイピングのスピードと精度が高く、「すごいね~!」と会社の人たちに驚かれたのを覚えています。
もちろん伝票入力だけでなく、資料作成やメールの作成などさまざまな場面でスキルが役立ちました。タイピングが速いため、思考を妨げられることなくスムーズに文章入力が可能でした。
すると「仕事が速い」というイメージが定着し、周囲から一定の評価を得られるように。そのあと数社転職しましたが、事務処理能力についてはどの会社でも評価を得られました。
わたしとしては「ゲームを楽しんでいたら身についただけ」のスキルですが、自然と生産性が向上し、評価につながったわけです。

この体験から、ゲームでのタイピング学習は初心者にとって非常に効果的だと確信しています。
社会ではパソコンのタイピングが必須スキルなのに軽視されがち
ビジネスシーンにおいてパソコンのタイピングは必須スキルです。しかし、多くの人がこの重要性を十分に認識しておらず、特に若い世代では軽視される傾向があります。
その結果、社会に出てから求められるスピードや正確さに追いつけず、苦手意識を持つ人が少なくありません。
タイピングが遅いことは、単に文字を打つ速度が遅いだけではなく、仕事全体の効率に大きな影響を及ぼします。
デジタルネイティブでもパソコン入力が苦手な人が多い理由
デジタルネイティブと呼ばれる若者でも、パソコンのキーボード操作が苦手な人は多くいます。
これは、スマートフォンのフリック入力やタブレットの直感的な操作に慣れているため、パソコンでの入力経験が不足していることが一因です。
そのため、実際に社会で必要とされるタイピングスキルを持たないまま就職する人も少なくありません。
しかし会社員として働く場合(とくにバックオフィスやエンジニア系)、パソコンを使う機会が圧倒的に多いです。
「スマホやタブレットで仕事をすればいいじゃん」と思うかもしれませんが、会社では基本的にパソコンを使うよう指示されるので、個人の裁量でデバイスを選ぶことはできません。
会社でパソコンが主流の理由は、スマホやタブレットと比べて携帯性や手軽さは劣るものの、複雑な作業や重い作業をするには圧倒的に高性能だからです。
そして、会社からするとパソコンのブラインドタッチができるのはほぼ必須レベルなので、タイピングが遅いことはマイナス要因にしかなりません。
仕事を覚えようにも、タイピングができないと「え?そこ?」という段階で驚かれるでしょう。
タイピングが遅いことで起きる弊害
タイピングの速度が遅いと仕事の効率が低下します。
たとえばメールや資料の作成に余計な時間がかかります。ひとつの業務に時間がかかることで、ほかの業務に割ける時間が減少します。
また、入力に集中しすぎるあまり、考えをまとめる思考が中断されることもあります。タイピングを「意識せず入力できる状態」にしておかないと、「考える」ことがメインの重要な作業に脳のリソースを集中させられません。
これにより、仕事の質が落ちたり、ミスが増えたりする可能性があります。チームの連携や全体の進行に影響を与えることもあるでしょう。
このようにタイピングの遅さは個人の問題に留まらず、組織全体の効率にも悪影響を与えるため軽視できません。
早期に身につけることで武器になる
タイピングスキルがあると仕事全体の効率化につながります。
入力時間の短縮は残業の削減やプライベート時間の確保にも直結します。
早いうちに正しい指使いを覚え、速度や精度を上げておくことで、同世代の人たちに一歩差をつけることができます。

汎用性が高いスキルなので持っていて損はありません。社会に出る前から、あるいは社会人になって早い段階で積極的に身につけておきましょう。
初心者にゲームでのタイピング練習をおすすめする理由
単調な練習は飽きやすく、途中で挫折してしまう可能性があります。しかしゲームを使った学習なら楽しくて続けられます。
ゲームならではの競争要素やスコア表示がモチベーションを刺激し、自然と練習時間を確保できるようになるはずです。
楽しいから自然と続けられる
タイピングゲームは単にテキスト入力するだけの練習と違い、楽しみながら文字入力ができるため飽きにくいのが特徴です。
ゲームの中で達成感や報酬を得られる仕組みがあることで、練習が苦痛になりません。
楽しさが継続の原動力となり、無理なく毎日続けられます。これにより、初心者でも自然と指の動きが改善し、タイピングスピードが向上します。
楽しい体験は記憶の定着にも効果的で、習得が早まることがさまざまな研究でも示されています。
こうしたメリットがあるため、ゲームを利用したタイピング練習は初心者に特におすすめです。
スコアや記録で上達を実感できる
タイピングゲームでは、スコアやタイムなどの数値で自分の成長を客観的に把握できます。練習の成果が目に見える形で現れるため、達成感ややりがいが高まります。
成績を上げることを目標にすることで、練習への意欲が持続しやすくなります。過去の記録と比較して自己ベストを更新する楽しみもあり、競争心が刺激されます。
記録を意識しながら練習することは効率的なスキル向上にもつながるため、ゲーム学習の大きな強みです。
正しい指使いが自然と身につく
多くのタイピングゲームはホームポジションや正しい指使いを意識させる設計がなされており、無理なく正しいフォームを身につけられます。
ゲームの進行に合わせて適切なキーを押すことで、自然と指の動きが鍛えられます。初心者が陥りやすい自己流の悪いクセをつけにくい点もメリットです。
正しい指使いを習慣化することで、効率的にタイピングスピードと正確さが向上します。
無料で始められるおすすめタイピングゲーム3選
タイピングスキルは会社員なら必須のスキルですが、そんなに時間とお金をかけて習得するという性質のものではありません。
そのため練習するなら無料で手軽に利用できるゲームがおすすめです。
無料ゲームなら気軽に試せて、楽しみながらタイピングの基礎を身につけることができます。
この章では、初心者におすすめの無料のタイピングゲームを3つ紹介します。
寿司打(楽しさと練習効果のバランスがよい)
寿司打は画面に流れてくる寿司ネタの下に表示される言葉をタイピングするゲームで、スピードと正確さの両方を鍛えられます。
ゲーム性が高く、飽きにくいため続けやすいのが特徴です。難易度を選べるので初心者でも無理なく始められ、段階的にレベルアップできます。
寿司コースに対して払った金額とお得度という形でスコアが表示され、何人中何位なのか(ランキング)も確認できます。
自分の上達度を知ることができ、モチベーション維持に役立ちます。
参照元:寿司打
e-typing(細かいレベル判定で実力がわかる)
e-typingはタイピング速度と正確さを測定できる無料サイトです。
会員登録が必要ですが、腕試しレベルチェックという登録なしで利用できるゲームもあるので、すぐに練習を始められます。
細かいレベル判定機能があり、自分の実力を客観的に把握できるため、目標設定がしやすいです。
少なくとも「一般的なオフィスワークで困らないレベル」は目指しましょう。
参照元:e-typing
ココアの桃太郎たいぴんぐ(キーボードの位置を覚えられる)
ココアの桃太郎たいぴんぐは、かわいいキャラクターが怪士退治というストーリーに沿ってタイピングを覚えていくゲームです。
キーボードの中にあるアルファベットがどの位置にあるのかを覚えられるので、人差し指でキーボードを打っているレベルの超初心者でも安心して取り組めます。
キャラクターが好きな方は楽しみながらできるでしょう。
ある程度タイピングができて速度や精度を上げたいという方には物足りない可能性があるので、前のふたつがおすすめです。
参照元:ココアの桃太郎たいぴんぐ
ゲームでタイピングを上達させる3つのコツ
タイピングゲームを使うときは適切な方法で練習することで、効率よくスキルアップが期待できます。この章では、ゲームでタイピングを上達させるための3つのコツを紹介します。
短時間でいいので毎日続ける
タイピングスキルは継続的な練習によって向上します。毎日5分から10分程度の短時間で構わないため、一定期間は継続しましょう。
といっても、期間は2週間~1ヶ月くらいやればかなり上達するので、身構える必要はありません。学生の方などは夏休みにトライするのもいいですね。
また、長時間の練習は疲労や飽きにつながりやすく、逆効果になることもあるのでやりすぎには注意です。
特に初心者は最初から長時間やろうとせず、少しずつ続けることを心がけましょう。
正しい指位置を優先する
タイピング練習ではスピードも重要ですが、初心者はまず正しい指使いを身につけることが大切です。
指の位置を意識して、最初はゆっくりでもいいので正確に入力しましょう。
正しい指使いは速度と正確性を両立させる基礎となるため、意識して練習することが重要です。
慣れてくれば自然とミスが減り、スピードも向上します。焦らず基本を大切にする姿勢が成功のポイントです。
記録更新を目標にしてモチベーションを維持
タイピングゲームはスコアやタイムを記録できるため、自分の成長を数値で把握できます。
日々の練習で過去の記録を少しずつ更新することを目標に設定すると、モチベーションを維持できます。記録を意識することで練習に集中でき、達成感も得られます。
ゲームの競争性を活用しながら、楽しくスキルを磨きましょう。
まとめ
タイピングの練習はゲームを活用すると、楽しみながら自然と正しい指使いやスピードが身につきます。初心者こそゲーム学習を取り入れ、無理なく効率的にタイピングを習得しましょう。無料のタイピングゲームで手軽に始めてみるのがおすすめです。