「自分にできることって、何があるんだろう?」「自分の力で稼いでみたいけど、何から始めたらいいか分からない……」
こんなふうに感じたことはありませんか?
副業や起業、スモールビジネスに興味はあっても、いきなりビジネスアイデアを考えるのは難しいものです。
しかし実は、ヒントはすでに自分の中にあります。得意なこと、好きなこと、人に感謝された経験、日々の工夫など。そこに眠っている収入のタネに気づくためのヒントが、「質問」です。
この記事では、ビジネスのタネを探すための35の質問をご紹介します。答えていくうちに、自分の強みや、やってみたいこと、可能性の芽が自然と見えてくるはずです。

何もないと思っていた日常の中に、自分だけの武器はきっとあります。まずは、自分自身に問いかけるところから始めてみましょう。
自分の中にある「ビジネスのタネ」に気づく方法
自分にとって自然にできることや好きで続けていることは誰にでもあるはずです。そんな日常の中に、じつは収入の芽が隠れていることがあります。
しかし、それに自分で気づける人は多くありません。あまりに当たり前すぎて価値になるとは思えなかったり、自分には特別なスキルなんてないと思い込んでいたりするからです。
だからこそ、「質問」を使って自分の内側を見つめ直す作業が効果的です。何気ない体験や思い込みを言葉にすることで、思わぬ強みや興味に気づけることがあります。
まず必要なのは、自分の中にあるリソースを知ることです。
いきなり「何で稼ぐか?」を考えるのではなく、「どんな自分の特性が、誰かの役に立つか?」という視点で掘り下げていくことが、小さく始めるスモールビジネスの第一歩になります。
スモールビジネスのタネを探す35の質問
ここからは、スモールビジネスのアイデアを見つけるための質問をカテゴリー別に紹介します。答えながら「自分にとって当たり前すぎて見落としていた強み」「誰かの役に立てる知識・経験」に気づけるはずです。
答え方は自由ですし、一気に書き出す必要もありません。回答例もつけているので、イメージをつかむ参考にしてください。
得意・スキルを棚卸しする
ここでは、「自分が得意なこと」「無意識にできていること」「人に頼られること」を振り返ります。自然にできてしまうことほど、ビジネスの原石になる可能性を秘めています。
Q1. 人よりスムーズにできることは何?
回答例:PC作業が早い。言いたいことをうまく文章にできる。
Q2. これまで褒められたこと・頼まれたことは?
回答例:プレゼン資料をまとめるのが上手。旅行の計画を立てるのが得意。
Q3. 「説明がわかりやすい」と言われた経験は?
回答例:人に教えるのが好きで、後輩によく質問される。
Q4. 「○○なら任せて」と言えることはある?
回答例:SNS投稿のアイデア出し。家計管理や節約術。料理。
Q5. 自然と続けている活動は?
回答例:ブログを書くこと。便利グッズを調べて人に紹介すること。
人からの反応にヒントを得る
自分では普通だと思っていても、他人から見ると「すごい!」と思われることがあります。周りからの反応にヒントがあるかもしれません。
Q6. よく相談されるテーマは?
回答例:職場の人間関係のこと。家電の選び方。
Q7. 自分では当たり前だけど、他人に驚かれたことは?
回答例:3ヶ月分の献立をExcelで作っていたら驚かれた。
Q8. SNSやブログで反応が良かった投稿は?
回答例:おすすめの100均グッズを紹介したらシェアされた。
Q9. 無意識に周りにシェアしている情報は?
回答例:新しく見つけた便利サービスをLINEで友人に送っている。
Q10. 「役に立った!」と言われた経験は?
回答例:転職時の履歴書添削を手伝ったら感謝された。
好き・情熱からアイデアを見つける
“好き”や“情熱”は、長く続けられるビジネスの源です。楽しみながら取り組めることを思い出してみましょう。
Q11. 夢中で時間を忘れることは?
回答例:写真の編集。手芸。Webデザイン。お絵かき。
Q12. 飽きずに続けている趣味・分野は?
回答例:読書。DIY。料理。
Q13. お金にならなくても続けたいことは?
回答例:カフェで文章を書く。人の話を聞いて応援する。
Q14. 本屋で必ず立ち寄るジャンルは?
回答例:暮らし・収納・時間術・副業。
Q15. 思わず知識を深掘りしてしまうテーマは?
回答例:発達心理。投資。健康法。
日常生活の中にヒントを見つける
毎日の暮らしの中で、こだわっていることや工夫していることにも、ビジネスの種が眠っています。
Q16. 周りの人より詳しい日用品・サービスは?
回答例:キッチン家電。サブスク系アプリ。
Q17. 生活の中でこだわっていることは?
回答例:毎日同じ朝食メニューで時短。冷蔵庫の整理法。
Q18. 自分で工夫してラクにしたことは?
回答例:ルーティン家事の見える化。買い物リストのテンプレート化。
Q19. 「こうすればもっと便利」と思ったことは?
回答例:手帳に○○機能があればもっと使いやすいのに……。
Q20. 「それ知りたい!」と言われた話題は?
回答例:格安SIMへの乗り換え方法。キャッシュレス生活のコツ。
過去の経験からアイデアを拾う
これまでの経験の中に、他人にとって価値があるヒントが埋まっています。
Q21. 学生時代や会社員時代に打ち込んだことは?
回答例:文化祭の企画。営業職としての顧客フォロー。
Q22. 習得に苦労したけど今は使っていないスキルは?
回答例:MOS(Excel)資格の勉強。動画編集ソフトの操作。
Q23. 昔やっていた副業・趣味でうまくいったことは?
回答例:ハンドメイド作品をネット販売していた。
Q24. 自分が悩んでいたことをどう乗り越えたか?
回答例:HSP気質に悩んでいたが、自分に合った働き方に切り替えて改善した。
Q25. 失敗から得た学びで他人の役に立ちそうなことは?
回答例:開業届を出す際に困ったことをブログにまとめたら反応があった。
困りごと・不満・改善したいこと
「こんなのあればいいのに」と感じた不満は、他の人も同じように感じている可能性が高いです。それを解決するサービスや情報提供は、ビジネスにつながります。
Q26. 「こういうのがあればいいのに」と思うことは?
回答例:フリーランス向けの時短家事サポートサービス。
Q27. 使いにくいと感じた商品・サービスは?
回答例:確定申告アプリが複雑で初心者向けじゃない。
Q28. 他人の仕事を見て「自分ならもっと良くできる」と思ったことは?
回答例:習い事の先生のSNS運用がもったいないと感じた。
Q29. 自分が不便を感じているのに周囲は気づいていないことは?
回答例:在宅ワークの椅子選び。腰痛対策。
Q30. 「これにお金払ってるけどちょっと不満」というものは?
回答例:毎月の○○系サブスク。値段の割に内容が薄いと感じる。
未来志向・ビジョンから逆算する
なりたい自分、実現したい働き方を思い描くことで、その逆算から「今やるべきこと」が見えてきます。
Q31. どんな働き方をしているときが一番ワクワクする?
回答例:好きな時間に自宅で作業して、自分のペースで仕事できているとき。
Q32. 3年後、自分の名前で何かを売っているとしたら?
回答例:「〇〇式時短家事マニュアル」など、自分のやり方をまとめたコンテンツ。
Q33. 「これを極めたら人の役に立てる」と感じるものは?
回答例:ノート術や時間管理。デザインツールの使い方。
Q34. 誰かの人生をよくするために提供できることは?
回答例:忙しいママ向けの暮らしの工夫。初心者向けの副業情報。
Q35. 「自分の好き・得意で誰かの悩みを解決する」としたら?
回答例:節約+収納術で暮らしを快適にするアドバイス。
35の質問に答えたあとに取るべきアクション
質問に答えてせっかく見えてきたビジネスのタネは、次のステップで育ててこそ価値になります。ここからは、具体的にどんなアクションを取っていけばいいのかを解説します。
回答の中から「共通点」や「ニーズがありそうなもの」を見つける
答えた内容をざっと見返すと、「同じようなテーマが何度も出ている」「人に感謝された経験が多い分野がある」など、自分でも気づいていなかった共通点や強みの傾向が見えてきます。
また、「これは他の人も知りたがっているかも」「困っている人が多そう」と感じる部分があれば、それはニーズの芽かもしれません。
たとえば……
- 家計簿アプリを比較するのが好きで、自然と情報が集まっている
- ある特定のテーマ(転職、育児、片づけなど)について、よく人から相談される
こうしたものは、自分にとっては当たり前でも、他の人には価値ある情報やスキルになっている可能性があります。
「好き × 得意 × ニーズ」が重なるポイントを探す
次に、「自分の好きなこと」「得意なこと」「人に喜ばれること」の3つが交わる部分を見つけましょう。この3つが重なる場所に、ビジネスとしての可能性があります。
- 好きだけど得意じゃない → 趣味でOK
- 得意だけど好きじゃない → 無理なく稼げるけど、長続きはしにくい
- 好きで得意、でもニーズがない → 趣味以上には育ちづらい
だからこそ、「好き×得意×ニーズ」の交差点が重要です。そこを見つけたら、最初のビジネスのアイデアとして育てていきましょう。
SNSでの発信やモニター募集など、小さく試す
いきなりビジネスにしようとせず、まずは試すことから始めるのがおすすめです。
- Instagramやnoteで自分の得意分野について発信してみる
- 友人・知人を相手にモニター募集して意見をもらう
- 無料コンテンツを作って、どんな反応があるかを観察する
こうした小さく試すステップはリスクが低く、フィードバックも得やすいのが特徴です。

失敗してもダメージは少ないので、どんどん行動して感触を確かめましょう。
「ビジネスのタネ育て時間」を日常に取り入れる
忙しい日常の中でも、1日10分〜15分だけでもいいので、「タネを育てる時間」を意識的に確保してみましょう。
- アイデアをメモする時間
- 発信のネタを考える時間
- 新しいツールや知識を学ぶ時間 など
少しずつでも動き続けることが、やがて芽になり、形になっていきます。
継続するコツは、完璧を目指さないことです。スキマ時間を使うことを習慣にすると気楽に続けられます。
迷ったら他人に話す・フィードバックをもらう
「自分では価値があるかわからない」「どれがビジネスになるか決めきれない」といった場合には、他人の視点を借りるのが効果的です。
- 信頼できる友人に話してみる
- 同じ興味を持つ人とアイデアを交換してみる など
自分では普通と思っていたことが、「それ、めっちゃ価値あるよ!」と言われることもあります。

ビジネスは自分と誰かの間にあるものです。他者視点はビジネスを育てる上で欠かせません。
まとめ|小さく始めて、大きな自由につなげよう
スモールビジネスのヒントは、外に探すよりも、自分の内側にあることが多いものです。
質問を通じて自分ならではの強み・関心・経験を掘り起こすことで、思いがけない収入のタネが見つかる可能性があります。
「これってどうだろう?」と思ったら、週に1回でも1日10分でもいいので、小さく始めてみてください。それが、自由な働き方につながる第一歩になります。